審査員の提言
弊社の目指す顧客満足を実現する審査は、トニーワイルド会長のバリューアディドオーディット(高付加価値審査)の考えに基づいて、審査員の企業経験と指導経験に基づく提案審査として実現を目指します。弊社審査員の提言を貴社のシステム構築の取り組みと、審査に向かうヒントして参考にしていただければ幸いです。
審査部長:植野 和男の提言
先日、あるISO9001登録企業様の査察審査にお伺いした際、帰り際、社長様より「ISOは認証取得することは当然大事で価値があることだが、取得した後の維持活用の方がさらに付加価値があるということを痛切に感じている」というお言葉をいただきました。
この企業様の現在取り組まれている課題としては、"慢性的な不具合(特に外部からのクレームなど)の問題点を顕在化させ、いかに改善活動に結びつけていくか"ということです。
これをISO9001で観てみると、顧客満足情報の入手(8.2.1)、入手されたデータの層別・傾向分析(8.4)、問題点の解決(8.5)に該当してきます。
ISO9001/14001の審査は、まずトップマネジメントのヒヤリングから始まりますが、これは、とりもなおさず、その企業様の文化や慣習、並びに現在の状況や問題点を理解し、トップマネジメントのビジョン、方向性を確認させていただくためです。
各企業様のISOの運用は、トップマネジメントの方針と合致したシステム構築と適切な検証(審査)を実施することにより本質的な効果が得られます。
上述した企業様の今後の経営計画では、得意先様からの信頼性向上により受注の多様化が見込まれております。現時点において、体質改善・問題指向の定着を図ることは、今後の大きな経営戦略となることは間違いありません。
同企業様では、ISO9001の的確な運用により現段階においての問題点が顕在化されてきており、大変素晴らしい展開が実施されております。
ここから次の一歩となるべく、"改善につながるシステム活用を企業様とともに考え、アシストさせていただく"これが私たち「ISCジャパン審査員の役割」と考えております。
ISO9001は1994年版から2000年版へと改訂され、"物作りの製品品質"から"組織全体の事業活動の品質"へと進化し、今やありとあらゆる産業の皆様にご活用いただけるマネジメントツールとして今後ますますの普及が見込まれます。
また、ISO14001については、昨今の環境問題への気運の高まりから急速に浸透し、今後は1996年版から2004年版へと改訂され、これまでの環境管理項目・環境法令についてのチェック機能のみならず、組織内外を結ぶ環境ビジネスの基盤システムとしてさらなる展開が期待されます。
私どもISCジャパンの審査は、ISO規格の細部の要求の"模範回答"求めることではなく、ISOを"いかにご活用いただくか"がテーマです。
ISOの移り変わりとともに変化する各企業の皆様のISOニーズにお応えし、到達目標への一端に寄与させていただくこと、このことを誇りに審査員一同日々研鑽し、審査活動に励んでまいります。
今後ますます皆様方とのパートナーシップを深めさせていただければ幸いです。
※提言1 : ISO14001に準拠した環境ビジネス : 審査部長 植野和男
※提言2 : ISO14001に準拠した環境ビジネス : 審査部長 植野和男
主任審査員:石井 剛の提言
私は、貧乏学生の頃ネオンがきらめく繁華街中心にあるコンビニの深夜アルバイトをしておりました。そこは、夜はあでやかな人たちが行き交い、夜明け前はお店を終えた常連さんがほっと一息いれに訪れ、朝方はサラリーマンと学生で賑わう まさに色とりどりの人生模様を観察できる場所でした。
そんな中で、私は自分の性質と言うものに気がつきました。
良く常連さんから「うちで働かない?」と言われるのです。なぜだかわかりませんが、どうも私と接していると和んでくるというような事を言われるのです。
私はどうも接客・サービス業が向いているらしいと心のどこかで思いました。
今から考えてみると、あのお客さんは何時ごろ来店して○○新聞と△△ガムを買っていくとか、このお客さんは肉まんが好きだから来店頃に切らさないようにしておかないといけないとか考えながら品揃えや準備をしていて、そのお客さんがあってよかったというような顔をされた時がうれしかったような記憶があります。
結果的に、今私は審査員というサービス業に身をおいているのです。
審査に対する心構えでも同じ事が言えると思います。
審査の場面では、お客様である受審組織の皆様から、「やっぱりISCの石井さんで良かった」と言ってもらえるよう日々精進している次第です。
ISO規格にプロセスという定義された言葉がありますが、「審査のプロセスは結果として良かったか?」つまり「審査の結果、付加価値を与えられたしごとができたか」というのが常にテーマなのです。
皆さんの持つプロセスも同じだと思いますが、いかがでしょうか。
審査員:棚田 譲二の提言「ISOを活用した5S経営のすすめ」